学習障がいってなに?
「学習障がい(がくしゅうしょうがい)」は、勉強するのがむずかしいと感じることがある特別なタイプの困りごとだよ。まわりの友だちにも勉強をスムーズに進められる子もいれば、特定のところで困ってしまう子もいるよね。学習障害があると、「読むこと」「書くこと」「計算すること」のいずれかについて、特にむずかしいと感じることがあるんだ。
学習障がいの種類
- 読むのがむずかしいタイプ(ディスレクシア):本の文字がばらばらに見えたり、読むのに時間がかかりすぎたりすることがあるよ。
- 書くのがむずかしいタイプ(ディスグラフィア):文字がうまく書けなかったり、文字を間違えて書いてしまうことがあるんだ。
- 計算がむずかしいタイプ(ディスカリキュリア):数を合わせたり、足し算や引き算がすぐにわからなくて困ってしまうことがあるよ。
なぜ学習障がいが起きるの?
学習障がいは、脳の中で情報を「読む」「書く」「計算する」ときの伝え方や処理の仕方がちょっと違うから起こると考えられているよ。つまり、脳の中でメッセージをうまく伝えられないことが原因なんだ。でも、自分の得意な方法で工夫して勉強することができるよ。
学習障がいのサポート方法
学習障がいの子が勉強しやすくなるように、まわりの人ができるサポートがあるよ。
読むのがむずかしい子へのサポート
オーディオブックや音声読み上げ機能
本や教科書の内容を音声で聞くことで、文字を読むのが難しい子も内容を理解しやすくなるよ。スマートフォンやタブレットで使えるアプリもあるんだ。
読みやすいフォントや大きな文字を使う
文字が見やすくなるように、読みやすいフォントや文字のサイズを大きくすると、負担が減るよ。また、色付きの透明シートを使うと、文字がはっきり見える子もいるよ。
短い文章から始める
長い文章は難しく感じることがあるから、まずは短い文章から読みはじめるのもいいね。読み終えたら少しずつ文章を長くしていくと自信が持てるね。
書くのがむずかしい子へのサポート
タブレットやパソコンでタイピング
手で文字を書くのが難しい子は、パソコンやタブレットで文字を打つとやりやすくなるよ。
テンプレートや書き方の見本を用意する
書く内容が決まっている時は、文章のテンプレートや見本があると便利だよ。文章の流れを見ながら書けるので、よりスムーズに書けるようになるんだ。
手の動きが楽になる文房具を使う
太めの鉛筆やグリップがついたペンなど、書きやすい文房具を使うと、手が疲れにくくなるよ。書きにくさが少しでも楽になると集中しやすくなるね。
計算がむずかしい子へのサポート
視覚的な補助具を使う
数を動かせるブロックや、実際に数を「目で見て、手で動かして」数える教材があるとわかりやすいよ。例えば、そろばんやブロックを使って数を合わせると計算が具体的に理解しやすいよ。
計算アプリやゲームで学ぶ
楽しみながら計算を練習できるアプリやゲームがたくさんあるよ。特にゲーム形式だと、自分のペースで進められるし、間違っても練習を繰り返しやすいよ。
数の分かりやすい図やイラストを使う
数字だけだと難しいけれど、図やイラストを使うとイメージがしやすくなることがあるよ。例えば、りんごの絵を数えたり、数直線を使ってどのくらい足したり引いたりするのかが見えるようになると、理解が深まるね。
他の子よりも時間がかかることがあるけど、得意なことやできることもたくさんあるよ。だから「どうしたら一緒に楽しく学べるかな?」と考えてみてね。