脳性まひってなんだろう?

小学生中学年のお子さんの「脳性まひ」とは何か?についての疑問に、うぇるしぶ・しぶりん博士が説明しています。

脳性まひってなに?

しぶ博士

脳性まひ(のうせいまひ)は、赤ちゃんがおなかの中にいるときや、生まれてすぐに脳に何かしらのダメージが起きたことで、体を動かすのがむずかしくなる状態のことを言うよ。脳の中には「体を動かす命令を出す場所」があるけれど、脳性まひがあるとその部分がうまく働かなくなるんだよ。

脳性まひがある人の特徴

体を自由に動かせない  

しぶ博士

手や足を動かすのがむずかしくて、自分の思うように動かすことができないことが多いんだ。手や足がかたくなったり、逆にやわらかすぎたりして、バランスをとったり歩いたりするのがむずかしいこともあるよ。

筋肉が勝手に動くことがある 

しぶ博士

自分で動かしていないのに、手や足が勝手に動いてしまうこともあるんだ。たとえば、スプーンを持とうとすると手が思ったより強く握ってしまうことがあるんだよ。

体のどこかが動かしにくい

しぶ博士

脳性まひは、体の動きがむずかしくなる部分が人それぞれちがうんだ。たとえば、片方の手だけが動かしにくい子もいれば、足の動きがむずかしい子もいるし、全部の手足が動きにくい子もいるんだ。

脳性まひの子をサポートする方法

ここでは、特別な道具、学校や家庭でのサポートといった具体的なサポート方法を紹介するね。

特別な道具  

しぶ博士

車いすや歩行器
歩くのが難しい子には車いすや歩行器を使うことで、自分で移動できるようにサポートするよ。これがあると、お友だちと一緒に外に出たり、遊んだりできるよね。

食事や書く道具
食事の時には持ちやすいスプーンやフォークを使ったり、ペンにグリップをつけて書きやすくしたりすることもできるよ。道具を工夫すると、やりやすくなることがたくさんあるんだ。


何度も繰り返して教える  

しぶ博士

新しいことを覚えるのに時間がかかることが多いので、その子にあった回数で教えてあげることが大切だよ。覚えるための回数は、その子と一緒に決められるといいね。

困ったときは優しく手助けする    

しぶ博士

急な変化や難しいことにぶつかると、どうしていいかわからなくなることがあるよ。そんなときは、ゆっくり話しかけて、どうすればいいか伝えてあげることが大切だよ。たとえば、ゲームで負けたときや、何かに困っているときに、優しく声をかけて手を貸してあげると安心するかもしれないね。