リハビリってなに?
日常生活に困りごとがある人が、少しずつできることを増やして自分で体を動かしたり、自分の身の回りのことができるようになったり、周りとのコミュニケーションがうまくいくようにしたり、少しずつ世界を広げたりするために、リハビリがあるよ。その子の障がいの程度によって、どのリハビリを受けるか、どのくらい通うか、どんなことをするか決めるんだ。
周りからは遊んでいるように見えることでも、実はその中でいろいろな練習をしているんだよ。
理学療法/PT(りがくりょうほう/ピーティー)
専門の先生と一緒に、手や足の動き、バランスをとる練習をするよ。筋肉をほぐして柔らかくしたり、体を支える力をつけたりすることで、立ったり歩いたりしやすくなるんだ。
主に、脳性まひや筋肉の病気を持つ子どもがPTを受けることが多いよ。
作業療法/OT(さぎょうりょうほう/オーティー)
ボタンをかける練習や、食事でスプーンを使う練習など、日常生活で必要な動きを練習したり、いろいろな感覚(見たり、聞いたり、バランスを取ったり、力加減を調節したり…)を感じ取る訓練のためにブランコやトランポリンを使った遊びをすることがあるよ。
こうした練習を通して、自分で少しずつできることを増やしたり、学校生活での困りごとを少なくしていくんだ。
言語療法/ST(げんごりょうほう/エスティー)
話すのがむずかしい子には言葉を出しやすくする練習をしたり、コミュニケーションが難しい子にはやりとりの方法を学ぶサポートをしたり、食べることが難しい子には飲み込みの訓練をしたりするよ。
メッセージ(リハビリの先生より)
あなたのきょうだいはリハビリを受けていますか?受けていたらそこではどんなことをしているんだろう?病院や施設(しせつ)によっては、きょうだいがリハビリの部屋に入るのが難しい場合もあるよね。とっても楽しそうなことをしていてちょっとうらやましくなってしまうこともあるかもしれないね。きょうだいが何をしているか気になったら、リハビリの先生に聞いてみて。あなたのきょうだいが何に困っているのか、そしてその理由も教えてくれるかもしれないよ。リハビリの先生がちょっと忙しかったら、保護者の方に聞いてみてもいいね。
もしもあなたがリハビリの部屋に入れなくても、中の遊具で遊んだりゲームができなくても、決してあなたが悪いわけではないよ。あなたにも思いっきり遊べる場所があったらいいな。